シンポジウム「ロシア古儀式派のイコン」

シンポジウム「ロシア古儀式派のイコン」のご案内

この度、ロシア連邦国立歴史博物館(モスクワ)研究員を迎えて、下記のとおり、富山大学にてシンポジウム「ロシア古儀式派のイコン」を開催いたします。関係者の皆様、テーマに関心のある方々の参加を呼びかけます。参加は自由です。シンポジウムの言語はロシア語ですが、通訳がつきます。

日時:平成27年6月1日(月)14:00~17:00
場所:富山大学五福キャンパス人文学部棟316演習室(正門を入って奥の建物3階)
アクセス参照

報告:
1. Миядзаки, Идзуми. Бывший иконостас в соборе Воскресения Христова в Токио
宮崎衣澄(富山国立高等専門学校准教授)
「東京復活大聖堂(ニコライ堂)の旧イコノスタスについて」

2. Накадзава, Ацуо. Иконы старообрядческого происхождения из коллекции Музея Нисида.
中澤敦夫(富山大学人文学部教授)
「西田美術館の古儀式派由来のイコンについて」

3. Юхименко, Елена. «Старообрядческая иконопись: проблемы изучения, публикации и музейного экспонирования»
ユヒメンコ・エレーナ(ロシア国立歴史博物館主任研究員)
「ロシア古儀式派のイコン:その研究、出版、博物館展示における問題点」

連絡先:富山大学人文学部中澤研究室
メール:nakazawa<at>hmt.u-toyama.ac.jp(<at>は@に変換してください)
電 話:076-445-6231
※なお、翌日6月2日(火) にはユヒメンコ氏を交えて、西田美術館(富山市上市町)見学を予定しています。

【報告者紹介】
宮崎衣澄:
富山国立高等専門学校准教授。ロシア宗教史、ロシアイコン美術専攻。著書に『暮らしの中のロシア・イコン』(2012年)、『西田美術館のロシア・イコン(調査報告書)』(いずれも中沢・宮崎共著)。また論文集『ロシアの古儀式派(17~20世紀)』に西田美術館の古儀式派イコンに関する論文(ロシア語)を寄稿している。
中澤敦夫:
富山大学人文学部教授。専門は中世ロシアの文学・文化史。上記の共著の他に『ロシアが古文鑑賞ハンドブック』(2011年)共訳書に『東方教会の絵画指南書・ディオニシオスのエルミニア』(1999年)がある。
ユヒメンコ、エレーナ(Elena Yukhimenko):
ロシア連邦国立歴史博物館(モスクワ)手稿部主任研究員。ロシア古儀式派の歴史・文化研究の世界的権威。この分野で306点の研究業績をあげており、うち13点は単著の研究書。おもな研究書として『ヴィグ古儀式派修道院:その霊的生活と文献』(2002年)などがある。論文集シリーズ『ロシアの古儀式派(17~20世紀)』(現在4冊まで刊行)の編集者もつとめている。
古儀式派文化の重要な要素としてのイコン崇拝についても造詣が深く、2012年にはロシアのコレクターG・レプスが持つ古儀式派イコンの研究カタログも刊行している。